世界中に多種多様の万年筆がありますが、単なる「書く道具」としてではない美しさがそれらの万年筆にはあります。
ジュエリーのような美しい万年筆は毎日の生活に潤いとゆとりをもたらせてくれます。
コンセプト

異空間
ここは、東京の都心「南青山」です。
便利な場所にありながら、目立たずひっそりと佇むお店を作りました。
百年以上前のアンティーク文具、子供の頃使った古くて懐かしい文房具、そして現代のブランド筆記具。それらが一緒に並び、カフェもある「異空間」です。
懐かしい時の空間
忙しい毎日だからこそ、たまには万年筆にインクを入れたり、
時には インクのついた手を洗ったり昔のように鉛筆を削ったり――。
そんな無駄とも思われる時間を持つことで静かな時の流れにゆとりを感じてみませんか。
どうぞ「懐かしい時の空間」にお出かけください。
Pen is Fashion

アンティーク

昔々のヨーロッパの文房具一つ一つがなんとも優雅で、ゆったりとした時の流れが思い浮かばれます。
何故か郷愁に誘われる昔のインク瓶。様々な形、年代により微妙に違うガラスの色。
部屋の窓辺に一つあれば、文化の香りがするかもしれません。
そして、それらはどこかにしまってあった懐かしい記憶と思い出をよみがえらせてくれます。
書斎館の外装設計メモ

佐々木葉二
(鳳コンサルタント環境デザイン研究所/ランドスケープ アーキテクチャー)
街に開いた「ステップ・ガーデン」
この庭は、都心の街の喧噪から脱し、ひとときの時間と自分だけの世界に入るアプローチ空間です。そのため、街からわずかの歩みで次第に日々の日常(パブリック)から非日常(プライベート)の時間へとひきこまれる空間として設計しました。
さらに、この庭は書斎館のみならず、青山の街の風景づくりのためにも「街に開かれた庭」として半開放型の空間構成となっています。 それが高低差を生かした「ステップ・ガーデン」となりました。
素材が語る世界
水に浮かぶ磯石
トルコ遺跡の磯石。アジアとヨーロッパを融合させたかのような、感性豊かな魅力を放っています。
夏の花が美しいサルスベリ
古くから愛される美しい幹肌と樹型。夏にはピンクの美しい花びらが風に揺らぎ、降り注ぎます。
茶人が愛したトクサ
かつては薬の原料でもあった、茶庭によく使われているトクサ。冬でも緑色を纏う、美しい佇まいが特長です。
空間構成の手法
切り石のリズム
日本庭園の手法のひとつに「雁行」があります。道をジグザグさせながら、人々を奥にいざなう手法です。書斎館では、それをサクラミカゲで表現しました。
リュウノヒゲ
線状に配した緑石の隙間に植えられたリュウノヒゲは、人々の視線を足元に導くと共に、ひろがりを感じさせます。
カフェテラスとつながる庭
庭は、カフェテラス側面の透明ガラス越しに見え、緑と石がつながります。このテラスは都心のオアシスとなり人々にシークレット・スペース(秘密の庭)感覚をも呼び起こすでしょう。